大住学長逝去の知らせに接して

教団紛争を乗り越えて、教団の改革と形成のために長年歩みを共にしてきました。ここ数年はナグネ会世話人会で一緒でした。まことに残念です。

無念な思いとともにこんな思い出があります。2000年代に入って間もない時の教団総会で大住君が自分の考えを文書にして総会議員に配布したことがありました。その文書は「大住差別文書」とレッテルが貼られて、教団政治の場で主導権争いの具とされました。
常議員会でその問題をめぐる「協議会」が開かれることとなり、私は某女性常常議員と、互いに対立する立場を代表して発題者として立てられたのでした。その協議会には詰めかけた多くの傍聴者が録音マイクを私に向けて、差別発言を聞き逃さないぞという構えと雰囲気でした。
その場で私は差別文書だと糾弾する人々の差別的な態度と発言を指摘して、大住文書は差別文書ではないと主張するに止まり、十分に説得的に大住文書の神学的、建徳的な、つまり教会形成的な論点を鮮明にして、教団における議論の方向性を先導することにはなりませんでした。それが無念でなりません。
成果があったとすれば、声高に糾弾していた人々の先頭に立っていると見られていたもう一人の発題者(某女性常議員)が実は中身のないO常議員の操り人形に過ぎないことが暴露されたこと、そして差別発言をネタにして教団政治に圧力をかけようとする流れが少しは抑止されたということでした。
大住君ががその文書の中で問いかけ、主張したことは、よく読めばわかるのですが、差別問題を掲げて(LGBTに関する差別問題ですね)自らの召命を表明するとしたらその召命は召命に値するだろうかということでした。つまり、教団で共有すべき召命感とは何かという問いかけでした。そのことを受け止める素地は反対の立場の人たちには勿論なかったし、私たちの中に十分あったかと言えば心もとないものでした。少なくとも召命とは何かを論じ深めることにはならなかったのでした。今思うと、そのことが心残りなのです。

大住君への感謝とお詫びです。

ディアコニッセ母の家資料館をお訪ねしました

今日は夏期伝道実習に来ている3神学生と関係教会の牧師たちが現在の特別養護老人ホームの先駆けとなり、日本における最初の特別養護老人ホームである十字の園に併設されているディアコニッセ母の家資料館にお伺いして館長の平井前十字の園理事長から、信仰の…

張田 眞さんの投稿 2019年8月15日木曜日

分析美学の方法論に倣ってみたらどうだろう

分析美学について説明する分かりやすい文章をTwitterを通して知り、読むことができました。教会と教会の事柄について深く捉えるために、その手法が役に立ちそうなので、読書レポートのようで申しわけありませんが、ご紹介いたします。

※少しづつ書き足していくことを、ご容赦ください。

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教会建設を考える、その視点

日本キリスト教団の教会に仕える牧師として、全体教会と各個教会の建設のために、総体としての教会論を共有し道筋を共に探求していくためのテーゼが必要であると常々思っていました。ここで言うテーゼとは、種々な議論を結び合せ、かみ合わせるために教会を言い表す言葉のことです。
「正典と信仰告白と職制」あるいはFaith and Orderという言葉で、教会存立の骨格が言い表されています。そして、諸教派は公同教会の交わりに連なっていることを言い表しつつ独自の信仰と職制によって存立しています。

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リハビリの近況報告です

私の身体のことでご心配をおかけしています。実情をお伝えしなければなりませんが思うようにまいりません。失礼を重ねています。おゆるしください。

それで、近況を記しましたのでご覧ください。Facebookに書き込んだものをコピペします。

リハビリの話です。
疲れない歩き方を模索中です。室内では杖を使わずに歩くようになりました。2年前に入院中のこと、ベッドに横になって夢想していたことが実現しています。
外を歩くときには杖は持ちますが、安全のためです。歩く距離がほんの少し伸びました。けれども課題があります。麻痺している左半身を抱えて歩くということは想像以上に疲れます。今は1km歩くのがやっとです。歩き終わってその日は何もできないという時期がありました。少しずつ体力が向上していますが、療法士の方が2kmは歩けるようになりましょう、そうすれば外での行動が拡がります。と言ってくださるのですが、ゴールはまだまだ先です。
そこで、今課題としているのが疲れない歩き方を身につけることです。ポイントは姿勢と正しい足の運び方にありそうですが、その前提になるのが体幹です。体幹を鍛えるための腰回りのストレッチをしています。円盤状の空気マットを使います。
それを始めてから、歩き方は安定し、徐々に緊張せずにリラックスして歩くようになっています。ステップも細かにコントロールすることが可能になりつつあります。先が楽しみです。
焦らずに少しずつ前に進んで行こうと思っています。
18日ー20日、ベテルホームにショートステイをさせていただきます。リハビリをしていただけるのですが、指導してくださる療法士の方がいろいろ工夫を凝らして、プログラムを作ってくださいます。今回は何があるのかなあ。楽しみです。
近況報告のつもりで投稿します。

5月号原稿を書き終えました

ちょっと変てこりんの文章ですが、考えていること、取り組もうとしていることについて書きました。


SNSのツィッターを介しての聖書黙想の集い

教会の交わりにおけるネットワークの回復と構築を願って

教会員の高齢化と5G回線時代という観点から、教会の交わりのためにSNSを活用できないだろうかという提案をさせていただいています。具体的にはツィッターを介しての聖書黙想の集いです。まだ試行錯誤中ですが、今回はそのことについて少しくご紹介させていただきます。

これには2つの特徴があります。一つは①インターネットを用いること、そして、もう一つは②聖書を読んで会話を交わしつつ聖書に聞くということです。

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4月14日の週報4面です

資料館とハニ・ウォルス姉妹のこと
先週の水曜日の午後、十字の園の評議員会に出席し、その後で、かつてのディアコニッセ母の家を改修整備して資料館にしようとしているというので見学させていただきました。20数年前、その裏手にあった牧師館に住んでいたので懐かしいことでした。
1950年代後半のこと、長谷川保の招請に応えてドイツからディアコニッセ7名が来日して、自然治癒療法を確立しつつあった聖隷の結核療養所(現在は聖隷病院)で、最も重要な看護と介護の働きを強力に援助するためにお働きになりました。そのリーダーがハニ姉妹です。彼女は困窮するご老人方のために老人ホームが必要であると考えて、長谷川保に訴え、聖隷の土地を一部割譲してもらって老人ホームを始めました。それが十字の園です。そして、それは特別養護老人ホームの先駆けとなり、モデルでもありました。今日の高齢者福祉の始まりに、ドイツの教会を背景としたドイツ人ディアコニッセ(プロテスタントの修道女)の献身的な働きがありました。
資料館はその時代の記憶をとどめ、ディアコニッセの方々と十字の園の初期の働きを記念するために準備されています。
昨日知ったのですが、ハニ姉妹愛用の口語訳聖書が見つかったようです。姉妹の書き込みのある創世記第1章、旧約聖書1頁を写真で見ましたが、赤線が入っていたり、ドイツ語で何やら書き込まれているのですが、大変興味深く、ハニ姉妹の心を捉えていた語句や言い回しを知ることができます。思いがけないところに関心が向けられていて、改めて、創世記1章を読み直すこととなりました。