パイロット版を手にして

本日、Facebookに投稿した文章をここに載せます。なお、ハイム・ラビン著「ヘブライ語小史」の紹介を私の個人ブログに少しづつ投稿しています。下記に引用した一節が記載されている章にいたっています。バビロン捕囚が終わった時代までのヘブライ語の消息が取り上げられていました。

「ネヘミヤ記8章8節には、書記官エズラが水門の傍にある広場で律法の書を民の前で読んだ時、『彼らは神の律法の書を翻訳して(メフォラシュmephorash)解説を加え、朗読箇所の[意味を]理解させた』と記されている。『理解させた』とはレビ人たちが人々に与えた説明のことであり、『翻訳して』とは聖書がアラム語に訳されたことを意味している。ちなみに聖書のアラム語訳は「タルグム」と表されている。この翻訳は聖書のヘブライ語を理解することのできなかった帰還したばかりの捕囚民にとって必要なことであった。同時にペルシャ当局への公式声明という目的もあったと思われる。」
これはハイム・ラビンの「ヘブライ語小史」に記されている一節です(簡潔にするために少し省略しています)。なぜご紹介したかというと、北村牧師が聖書協会が新しく出版しようとしている新聖書のパイロット版を届けてくださり、読ませていただいてさまざまな感想を持ったのですが、そのうちの一つのことと関連して記憶にとどめたからです。
聖書は翻訳・解釈・説明と共に伝えられ、その力によって信仰共同体が育成されてきたと言えましょう。それはつまり、信仰共同体における翻訳・解釈・説明の積み重ねが聖書出版にいたるともいえましょう。果たして、私たちの教会に新しい聖書翻訳を生み出す力があったのかどうかが問われているとも言えましょう。後日落ち着いて、雑感をブログに書き込みたいと思っています。まずは北村牧師にお礼を申し上げるとともに、感想の一端をご紹介します。