りんごの苗木を探して

「たとえ明日世界が滅びることを知ったとしても、私は今日りんごの木を植える。」この有名な言葉は宗教改革者ルターの言葉とされてきました。不思議と勇気を与えてくれる言葉ですが、この言葉をめぐって書かれた書物「ルターのリンゴの木」です。

この本の著者は1931年生まれ、1974年から1996年までヴッパータール大学で組織神学と歴史神学を講じてこられた。本書が出版されたのが1994年(日本語訳は2015年)。退職してまもなく深刻な脳梗塞に倒れ(66歳か67歳のことであろう。)、身体にひどい麻痺が残って研究生活ができなくなったとのこと。翻訳者によると著者最後の著作ということになろうということでした。
なお、翻訳者があとがきで「著者の文章は、議論の筋道が錯綜している上、挿入文が多く、省略もかなりあって翻訳にあたって苦労も多かったので、途中非力をも顧みず翻訳し始めたことを後悔することもあったが・・・」と記しておられるが、そのご苦労が分かるような気がする。
加えて、19世紀のドイツ敬虔主義諸グループへの容赦ない言及は、ほとんど知識のない私の頭を悩ませている。ただ、この点については学ぶ機会や手立てがないので本書は良い勉強の機会にはなっている。
そのうち、読書レポートを書きたいと思う、けれどもいつになることやら。

今日届きました。しばらく前から私の思いの中でですが、ルターが語ったと伝えられる例の言葉、そのリンゴの苗木とは何を意味しているのかという関心がわき起こってきていたので、書名に惹かれて購入しました。自分の終末を身近に感じられるようになったから…

張田 眞さんの投稿 2018年3月10日(土)