10月14日(日)週報の4面です

日本基督教団総会(23ー25日)に向けて
ある日本の哲学者が朝日新聞のコラムに「民主主義の内在的欠陥ー同等の観念ー」という一文を寄せていました。「民主主義という政治体制は人はみな平等であるという原則の上に成り立っている。これは人類が勝ち取った誇るべき原則である。誰もが平等に尊重されねばならないという価値観もここから導き出される。」そう記して、
「だが民主主義における平等にはもう一つ別の側面がある。平等に与えられた権利にふさわしくあるよう、自らの言葉や考えを鍛え上げることが期待されるという側面である。」と述べています。
ハンナ・アレントを引用して、古代ギリシアの民主政を参照しながら平等と同等を区別し、後者の重要性を強調しておられるます。そして、「民主主義は民衆に、政治参加の権利を行使するにふさわしい水準の者どもと同等の存在になろうとすることを求める。だから民主主義社会では、教育による人物の涵養(かんよう)や報道による情報提供などの必要性を誰も否定しない。」と綴っておられます。もちろん、誰に対しても同等の水準を強要するというようなことがあってはなりません。人はそれぞれ違った賜物を与えられているからです。「しかし、それがことさらに求められる一群の人々がいる。それは政治家でである」と。
この同等の水準という要件がどのようにしたならば出来得る限り実現し、保たれるかを考えることは大切なことでありましょう。10日後に日本キリスト教団総会を控えていますが、教会政治においても同様で大事な指摘だと思いました。