待つーLet it beあるがままにー

ビートルズを代表する曲の一つに「Let it beあるがままに」という曲があります。こんな話を聞いたことがあります。
 「Let it be」という言葉は主イエスの母マリアの「 Let it be to me according to your word.あなたのお言葉通りに、わたしの身に、そのままになりますように。」に由来しています。
 「苦しみや迷いの只中にいるときには 母マリアが現れて知恵ある言葉を掛けてくださる、『Let it be』と。暗闇に包まれているときにもマリアは私の目の前に現れて知恵ある言葉を掛けてくださる、『Let it be』と。雲に覆われた真っ暗な夜でも 私の上には光が射しこんで明日まで導いてくれる、『Let it be』。美しい調べに目が覚めると母マリアが現れて知恵ある言葉をかけてくださる、『Let it be』と。そう、いつか答えがわかる日が来る『Let it be』」
 この歌詞を書いたのはポール・マッカートニーです。ビートルズ最後のアルバムの中に納められています。
 メンバーの心はばらばらになってしまっていて、スタジオで曲を録音している最中にも言い争いが絶えなかったと言います。そんな夜、ポールは母親メアリー(マリアですね)の夢を見ました。母はポールが14歳の時に乳ガンで召されたそうです。ポールは母が語ってくれたイエスの母マリアの言葉を思いだし、現実を「あるがままに」受け止め、そして神の導きにゆだねて、新たな一歩を踏み出そうとします。
 教会とも聖書とも久しく離れていたポールが、母の夢をきっかけにして神を讃美する歌を書き上げたのでした。辛い現実を「あるがままに、Let it be」と受け止めること。そして神の導き、その時をを待つこと、それこそが、メンバーとのいさかいの中でポールに必要なことだったのかもしれません。