教会建設を考える、その視点

日本キリスト教団の教会に仕える牧師として、全体教会と各個教会の建設のために、総体としての教会論を共有し道筋を共に探求していくためのテーゼが必要であると常々思っていました。ここで言うテーゼとは、種々な議論を結び合せ、かみ合わせるために教会を言い表す言葉のことです。
「正典と信仰告白と職制」あるいはFaith and Orderという言葉で、教会存立の骨格が言い表されています。そして、諸教派は公同教会の交わりに連なっていることを言い表しつつ独自の信仰と職制によって存立しています。

合同教会である日本キリスト教団はこの点で未成熟な点があるように思われます。1970年来の教団紛争によってそれまで指向されていた信仰告白の制定と神学的な積み重ね、また教憲・教規の制定とその解釈や適用のための議論、そして、宣教論や宣教方策の検討などの教団堅立の努力は破壊的なダメージを受けました。終息したとはいえ、長年の紛争により、教団堅立の積み重ねやそのために必要な知見、神学的な道筋を共有しにくい状況を抱えています。
それで、総体としての教会論を共有しあえる出来るだけ平易な言葉が求められているように思うのです。
下記は、上記のような課題を共有しているある牧師とのやりとりにおいて私がメールで書き送った文章です。
考えてみますと、職制を論じるというのは、福音の伝承体である教会、つまり父と子と聖霊による派遣に応え、教会の有り様を召命として受けとめて建てあげていくということかと思います。信仰と職制、faith and order と一言で言い表されていますが、おそろしく深く広く重い課題だと思います。この課題を私たちの教団は総体として共有してはきませんでした。断片的に、いくつかの項目が取り上げられてきただけでした。
ここにある、「福音の伝承体である教会、つまり父と子と聖霊による派遣に応え、教会の有り様を召命として受けとめて建てあげていく」が私のテーゼということになります。テーゼの説明を徐々にさせていただきたいと思っています。