ルカ福音書12章の小さなまとめ

小さい群れと今の時

「小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。」(ルカによる福音書12章32節)は主イエス・キリストのお約束です。
12章には小さいと大きいを巡って多様なイメージが織り込まれています。全部を拾い上げることはできませんが、例えば1節には大きいこととして「数えきれないほどの群衆」が登場し、「足を踏み合うほどであった」とその状況が説明されています。文字通りには「互いに踏みにじり、踏み倒す」です。お互いが神さまに造られた者としての尊厳を認め合うことができないでいる様子が映し出されています。また、15−21節には「愚かな金持ち」の譬えがあります。彼は「大きい倉」を建てて収穫物を貯め込み自分の手の中に一切を治めます。そして満足安心しようとするのでした。しかし哀れな終わりを迎えます。倉を持たない空の鳥や儚いけれども神さまが装ってくださっている野の花とは対照的です。
小さいことについては29節に『寿命をわずかでも延ばすことができない」、つまり神さまによって造られた被造物が小さい者として描かれています。詩編8に通じます。
「小さな群れ」とは神さまにより頼み、その御心のうちに生かされており、希みを与えられて歩んでいる群れということでありましょう。キリストの「再び来たりたもうを待ち望む」群れです。8月2日の礼拝で読まれる、12章最後の箇所では、贖い主である裁判官のもとへと向かう道を歩んでいると語られています。